古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1000番
山川の
山川の音のように、噂にばかり聞く宮中を、昔の身のままで見る方法があればよいのに。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕歌をお召しになった時に奉るといって、詠んで奥に書きつけて奉った歌。
山川の音のように、噂にばかり聞く宮中を、昔の身のままで見る方法があればよいのに。
意訳
かつて宮仕えした宮中を、もう一度見たいと願う。
語釈・文法注
- 百敷
- 宮中。
- みをはやながら
- 「身を早ながら」と「水脈速ながら」。
和歌
- 作者
- 伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・1000番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「歌めしける時に奉るとてよみておくに書きつけて奉りける」(歌をお召しになった時に奉るといって、詠んで奥に書きつけて奉った歌)。
修辞
- 掛詞
- 「みを」。
解説
伊勢の歌。雑歌下の最後の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、182頁(コマ104)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日