古典ライブラリー

古今和歌集 巻第五 秋歌下 286番

秋風に

読人しらず(よみびとしらず)

秋風に耐えきれず散ってしまうもみじ葉のように、行く先の定まらない私が悲しい。

「秋風に」の歌をもとにした情景。秋風に耐えきれず散ってしまうもみじ葉のように、行く先の定まらない私が悲しい。
「秋風に」の歌をもとにした情景。秋風に耐えきれず散ってしまうもみじ葉のように、行く先の定まらない私が悲しい。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1秋あき秋あきあき風かぜ風かぜかぜににに初句
  2. 2あへずあへずあえず散ち散ちちりぬるりぬるりぬる二句
  3. 3もみぢもみぢもみじ葉ば葉ばばののの三句
  4. 4ゆくへゆくへゆくえ定さだ定さださだめぬめぬめぬ四句
  5. 5われぞわれぞわれぞ悲かな悲かなかなしきしきしき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

秋風に耐えきれず散ってしまうもみじ葉のように、行く先の定まらない私が悲しい。

意訳

風に散って行方もわからないもみじ葉に、身の定まらない自分を重ねる。

語釈・文法注

あへず
耐えきれず。
ゆくへ定めぬ
行き先の定まらない。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第五・秋歌下・286番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
もみじ葉を自分の身にたとえる。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、51頁(コマ39)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日