古今和歌集 巻第四 秋歌上 227番
女郞花
女郎花をいやだなと思って見ながら通り過ぎる。男山に立っていると思うと。

現代語訳
〔詞書〕僧正遍昭のもとへ奈良に下った時、男山で女郎花を見て詠んだ歌。
女郎花をいやだなと思って見ながら通り過ぎる。男山に立っていると思うと。
意訳
女郎花が「男山」に咲いているのを、男のそばに立つ女のようだと見て、妬ましく思いながら通り過ぎる。
語釈・文法注
- うしと
- いやだと。
- 男山
- 山城国の山。石清水八幡宮がある。
- たてり
- 立っている。
和歌
- 作者
- 布留今道(ふるのいまみち) 生没年未詳(九世紀後半)
内匠頭・三河介などを務めた。大和の石上(布留)の地にちなむ氏の人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・227番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「僧正遍昭が許に奈良へまかりける時に男山にて女郞花を見てよめる」(僧正遍昭のもとへ奈良に下った時、男山で女郎花を見て詠んだ歌)。
修辞
- 寓意
- 女郎花と男山を男女に見立てる。
解説
布留今道の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、39頁(コマ33)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日