古今和歌集 巻第五 秋歌下 253番
神無月
十月の時雨もまだ降らないのに、前もって色づいている神奈備の森よ。

現代語訳
十月の時雨もまだ降らないのに、前もって色づいている神奈備の森よ。
意訳
紅葉を染めるという時雨がまだ降っていないのに、神奈備の森はもう色づいている、と驚く。
語釈・文法注
- 神無月
- 陰暦十月。
- かねて
- 前もって。
- 神なびの森
- 神の宿る森。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・253番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
時雨が紅葉を染めるという考えは、古今集の秋歌に多い。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、44頁(コマ35)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日