古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 699番

みよしのの

読人しらず(よみびとしらず)

吉野の大川のほとりの藤の花房の「なみ」ではないが、並一通りに思うのなら、私がこんなに恋するだろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1みよしののみよしののみよしのの初句
  2. 2大川おほかは大川おほかはおおかわのべののべののべの二句
  3. 3藤波ふぢなみ藤波ふぢなみふじなみののの三句
  4. 4なみにおもなみにおもなみにおもはばはばわば四句
  5. 5わがこひめやはわがこひめやはわがこいめやわ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

吉野の大川のほとりの藤の花房の「なみ」ではないが、並一通りに思うのなら、私がこんなに恋するだろうか。

意訳

「藤波」の「なみ」から「並に」を導き、自分の恋が並一通りでないことを言う。

語釈・文法注

なみに
並に、普通に。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・699番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「なみ」を導く。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、124頁(コマ75)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日