古今和歌集 巻第七 賀歌 350番
龜のをの
亀の尾山の岩の根もとを目指して落ちる滝の白玉(しぶき)は、千年の数を表しているのだろうか。

現代語訳
〔詞書〕貞辰親王の叔母の四十の賀を、大井で催した日に詠んだ歌。
亀の尾山の岩の根もとを目指して落ちる滝の白玉(しぶき)は、千年の数を表しているのだろうか。
意訳
大井川の亀の尾山の滝しぶきを白玉に見立て、その数えきれない数を、千年の寿命の数かと祝う。
語釈・文法注
- 亀の尾の山
- 嵯峨の小倉山の一部。「亀」は長寿の象徴。
- とめて
- 求めて。
- 白玉
- 水しぶき。
和歌
- 作者
- 紀惟岳(きのこれおか) 生没年未詳
紀貫之の一族で、経歴はほとんどわからない。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第七・賀歌・350番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「さだときの皇子のをばの四十の賀を大井にてしける日よめる」(貞辰親王の叔母の四十の賀を、大井で催した日に詠んだ歌)。
修辞
- 見立て
- 滝のしぶきを白玉に見立てる。
解説
紀惟岳の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、63頁(コマ45)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日