古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1066番

梅の花

読人しらず(よみびとしらず)

梅の花が咲いた後になる実だからか、すき者(酸き物)とばかり、人が言うのだろう。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2梅うめ梅うめうめののの花はな花はなはな初句
  3. 3咲さ咲ささきてのきてのきての後のち後のちのちののの二句
  4. 4みなればやみなればやみなればや三句
  5. 5すきものとのみすきものとのみすきものとのみ四句
  6. 6人ひと人ひとひとのいふらむのいふらむのいうらむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

梅の花が咲いた後になる実だからか、すき者(酸き物)とばかり、人が言うのだろう。

意訳

梅の実の「酸き」に「好き者(色好み)」をかけ、自分が色好みと言われるのをおどける。

語釈・文法注

み
「実」と「身」。
すきもの
「酸き物」と「好き者」。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1066番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「み」「すきもの」。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、198頁(コマ112)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日