古今和歌集 巻第十 物名 455番
あぢきなし
どうにもならない。嘆きを積み重ねるな。つらいことに出会ってきた身を、捨てられないのだから。

現代語訳
〔詞書〕なし、なつめ、くるみ。
どうにもならない。嘆きを積み重ねるな。つらいことに出会ってきた身を、捨てられないのだから。
意訳
「あぢきなし」に「なし」、「嘆きなつめそ」に「なつめ」、「あひくる身」に「くるみ」を詠みこむ。
語釈・文法注
- つめそ
- 積むな。
和歌
- 作者
- 兵衛(ひょうえ) 生没年未詳
藤原高経の娘で、宮仕えした女性歌人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・455番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「なしなつめくるみ」(なし、なつめ、くるみ)。
修辞
- 物名
- 「なし」「なつめ」「くるみ」。
解説
兵衛の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、87頁(コマ57)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日