古今和歌集 巻第十 物名 431番
み吉野の
吉野の滝に浮かび出る泡を、玉が消えると見るのだろうか。

現代語訳
〔詞書〕をがたまの木。
吉野の滝に浮かび出る泡を、玉が消えると見るのだろうか。
意訳
「泡をか玉の消ゆ」に「をがたまのき」を詠みこむ。
語釈・文法注
- をがたまの木
- モクレン科の常緑樹。神前に供える。古今伝授の三木の一つ。
和歌
- 作者
- 紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・431番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「をかたまの木」(をがたまの木)。
修辞
- 物名
- 「をかたまのき」に「をがたまの木」。
解説
紀友則の歌。「をがたまの木」は古今伝授の秘説とされた。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、83頁(コマ55)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日