古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 961番

思ひきや

小野篁(おののたかむら)

思っただろうか。都を離れた田舎で衰えて、海人の縄をたぐって漁をすることになろうとは。

作者
篁朝臣(小野篁)
  1. 1隱岐おき隱岐おきおきののの國くに國くにくにににに流なが流ながながされてされてされて侍はべ侍はべはべりけるりけるりける時とき時ときときによめるによめるによめる詞書
  2. 2思おも思おもおもひきやひきやいきや初句
  3. 3ひなのひなのひなの別わかれ別わかれわかれににに二句
  4. 4おとろへておとろへておとろえて三句
  5. 5蜑あま蜑あまあまのなはたぎのなはたぎのなわたぎ四句
  6. 6いさりせむといさりせむといさりせむとははは結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕隠岐の国に流されていた時に詠んだ歌。

思っただろうか。都を離れた田舎で衰えて、海人の縄をたぐって漁をすることになろうとは。

意訳

流罪の地で漁師のような暮らしをすることになった運命を嘆く。

語釈・文法注

ひな
田舎。
なはたぎ
縄をたぐる。
いさり
漁。

和歌

作者
小野篁(おののたかむら) 802–852
漢詩文に優れた学者・官人。遣唐副使に任じられたが乗船を拒み、嵯峨上皇の怒りにふれて隠岐に流された。のち許されて参議に至った。「野宰相」とも呼ばれ、冥府の役人を務めたという伝説もある。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・961番
歌体
短歌
状況
詞書「隱岐の國に流されて侍りける時によめる」(隠岐の国に流されていた時に詠んだ歌)。

解説

小野篁の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、173頁(コマ100)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日