古今和歌集 巻第四 秋歌上 182番
今はとて
「もうお別れ」と別れる時は、天の川を渡らないうちから、涙で袖が濡れてしまうことだ。

現代語訳
〔詞書〕七日の夜の明け方に詠んだ歌。
「もうお別れ」と別れる時は、天の川を渡らないうちから、涙で袖が濡れてしまうことだ。
意訳
七夕の朝の別れでは、天の川を渡る前から悲しみの涙で袖が濡れてしまう、と牽牛の心を詠む。
語釈・文法注
- 今はとて
- 今はもう別れの時だと。
- ひぢぬる
- 濡れてしまう。
和歌
- 作者
- 源宗于(みなもとのむねゆき) ?–939
光孝天皇の皇子是忠親王の子。臣籍に下って源姓を賜り、右京大夫となった。官位に恵まれない嘆きを詠んだ歌が伝わる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・182番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「七日の夜の曉によめる」(七日の夜の明け方に詠んだ歌)。
解説
源宗于の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、33頁(コマ30)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日