古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1013番

いくばくの

藤原敏行(ふじわらのとしゆき)

どれほどの田を作っているからか、ほととぎすは「しでの田長」を毎朝呼んでいる。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原敏行朝臣(藤原敏行)
  1. 1いくばくのいくばくのいくばくの初句
  2. 2田た田たたをををつくればかつくればかつくればか二句
  3. 3郭公ほととぎす郭公ほととぎすほととぎす三句
  4. 4しでのたをさしでのたをさしでのたおさををを四句
  5. 5朝あさ朝あさあさななな朝あさ朝あさあさなよぶなよぶなよぶ結句

引用の仕方

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現代語訳

どれほどの田を作っているからか、ほととぎすは「しでの田長」を毎朝呼んでいる。

意訳

ほととぎすの鳴き声を「しでのたをさ(田植えの長)」と聞きなし、たくさんの田を持っているのかとおどける。

語釈・文法注

しでのたをさ
ほととぎすの異名。鳴き声の聞きなしとも。

和歌

作者
藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ?–901?
藤原富士麻呂の子。蔵人頭・右兵衛督などを務めた。能書家としても名高く、神護寺の鐘の銘を書いたと伝える。妻は紀有常の娘で、業平とは相婿にあたる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1013番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

藤原敏行の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、191頁(コマ109)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日