古今和歌集 巻第十三 恋歌三 665番
滿つ汐の
満ちた潮が流れ、干る間(昼間)は逢いがたいので、海松布の生える浦に寄るように、夜を待つのだ。

現代語訳
満ちた潮が流れ、干る間(昼間)は逢いがたいので、海松布の生える浦に寄るように、夜を待つのだ。
意訳
昼は逢えないので、夜の逢瀬を待つ、と潮の満ち干にかけて詠む。
語釈・文法注
- ひるま
- 「干る間」と「昼間」。
- よる
- 「寄る」と「夜」。
和歌
- 作者
- 清原深養父(きよはらのふかやぶ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
内匠允・内蔵大允などを務めた。琴の名手でもあった。清少納言の曽祖父、清原元輔の祖父にあたる。晩年は洛北に補陀落寺を建てて住んだと伝える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・665番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「ひる」「みるめ」「よる」。
解説
清原深養父の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、118頁(コマ72)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日