古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 677番

みちのくの

読人しらず(よみびとしらず)

陸奥の安積の沼に咲く花かつみの「かつ」ではないが、一方で会っている人に、なお恋い続けるのだろうか。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2みちのくのみちのくのみちのくの初句
  3. 3淺香あさか淺香あさかあさかののの沼ぬま沼ぬまぬまののの二句
  4. 4花はな花はなはながつみがつみがつみ三句
  5. 5かつかつかつ見み見みみるるる人ひと人ひとひとににに四句
  6. 6戀こ戀ここひやわたらむひやわたらむいやわたらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

陸奥の安積の沼に咲く花かつみの「かつ」ではないが、一方で会っている人に、なお恋い続けるのだろうか。

意訳

逢っているのにまだ恋しい、と尽きない恋心を詠む。

語釈・文法注

浅香の沼
陸奥国の歌枕。
花がつみ
沼に生える植物。正体は未詳。
かつ見る
一方では会っている。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・677番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「かつ」を導く。

解説

恋歌四の巻頭歌。逢ったのちの恋を集めた巻である。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、121頁(コマ74)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日