古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 803番

秋の田の

素性法師(そせいほうし)

秋の田の稲の「いね(去ね)」という言葉もかけないのに、何をつらいといって、あの人は離れていくのだろう。

作者
素性法師
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2秋あき秋あきあきののの田た田たたののの初句
  3. 3いねていねていねちょふふう事こと事ことことももも二句
  4. 4かけなくにかけなくにかけなくに三句
  5. 5何なに何なになにをををうしとかうしとかうしとか四句
  6. 6人ひと人ひとひとのかるらむのかるらむのかるらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

秋の田の稲の「いね(去ね)」という言葉もかけないのに、何をつらいといって、あの人は離れていくのだろう。

意訳

「去ね」とも言わないのに、なぜ相手は離れていくのか、と嘆く。

語釈・文法注

いね
「稲」と「去ね(行ってしまえ)」。
かる
「刈る」と「離る」。

和歌

作者
素性法師(そせいほうし) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
僧正遍昭の子。俗名は良岑玄利(よしみねのはるとし)といい、父の命で出家した。雲林院や大和の石上の良因院に住み、宇多天皇・醍醐天皇の歌会や屏風歌に召された。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・803番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「いね」「かる」。

解説

素性法師の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、142頁(コマ84)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日