古今和歌集 巻第十二 恋歌二 582番
秋なれば
秋なので山を響かせるほど鳴く鹿に、私が劣るだろうか。ひとりで寝る夜は。

現代語訳
〔詞書〕是貞親王の家の歌合の歌。
秋なので山を響かせるほど鳴く鹿に、私が劣るだろうか。ひとりで寝る夜は。
意訳
妻を求めて鳴く鹿に劣らず、独り寝の夜は泣いている、と詠む。
語釈・文法注
- とよむ
- 響かせる。
- おとらめや
- 劣るだろうか、劣らない。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・582番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「是貞のみこの家の歌合の歌」(是貞親王の家の歌合の歌)。
解説
読人しらずの歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、104頁(コマ65)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日