古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(旋頭歌) 1007番

うち渡す

読人しらず(よみびとしらず)

はるかに見渡す遠くの人に、ものを申します、私は。そこに白く咲いているのは、何の花でしょうか。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2うちうちうち渡わた渡わたわたすすす一句
  3. 3をちかたをちかたおちかた人びと人びとびとににに二句
  4. 4ものまうすわれものまうすわれものもうすわれ三句
  5. 5そのそこにそのそこにそのそこに四句
  6. 6しろくさけるしろくさけるしろくさけるははは五句
  7. 7なにのなにのなにの花はな花はなはなぞもぞもぞも六句

引用の仕方

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現代語訳

はるかに見渡す遠くの人に、ものを申します、私は。そこに白く咲いているのは、何の花でしょうか。

意訳

遠くにいる人に、白く咲く花の名を問いかける。旋頭歌の問答で、古い歌謡の面影をとどめる。

語釈・文法注

旋頭歌
五七七・五七七の六句からなる歌体。
をちかた人
遠くにいる人。
ものまうす
申し上げる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(旋頭歌)・1007番
歌体
旋頭歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

問答
次の歌と問答の形をとる。

解説

旋頭歌の部の最初の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、189頁(コマ108)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日