古今和歌集 巻第十三 恋歌三 626番
逢ふ事の
逢うことのない渚に寄る波なので、浦を見ては、恨んでばかりで帰っていくことだ。

現代語訳
逢うことのない渚に寄る波なので、浦を見ては、恨んでばかりで帰っていくことだ。
意訳
「無き」と「渚」、「浦見」と「恨み」をかけ、逢えずに帰る恨みを波にたとえる。
語釈・文法注
- なぎさ
- 「無き」をかける。
- うらみ
- 「浦見」と「恨み」。
和歌
- 作者
- 在原元方(ありわらのもとかた) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
在原業平の孫、在原棟梁の子。藤原国経の養子になったとも伝える。『古今和歌集』の巻頭歌「年の内に」の作者。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・626番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「なぎさ」「うらみ」。
解説
在原元方の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、112頁(コマ69)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日