古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 527番

淚川

読人しらず(よみびとしらず)

涙の川に枕も流れてしまうような浮き寝では、夢もはっきりとは見えなかった。

「淚川」の歌をもとにした情景。涙の川に枕も流れてしまうような浮き寝では、夢もはっきりとは見えなかった。
「淚川」の歌をもとにした情景。涙の川に枕も流れてしまうような浮き寝では、夢もはっきりとは見えなかった。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1淚川なみだがは淚川なみだがはなみだがわ初句
  2. 2まくらまくらまくら流なが流ながながるるるるるる二句
  3. 3うきねにうきねにうきねにははは三句
  4. 4夢ゆめ夢ゆめゆめもさだかにもさだかにもさだかに四句
  5. 5見み見みみえずぞありけるえずぞありけるえずぞありける結句

引用の仕方

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現代語訳

涙の川に枕も流れてしまうような浮き寝では、夢もはっきりとは見えなかった。

意訳

涙で枕が浮くほどの寝床では、夢もはっきり見られない、と誇張する。

語釈・文法注

うきね
「浮き寝」と「憂き寝」。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・527番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「うき」に「浮き」と「憂き」。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、97頁(コマ62)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日