古今和歌集 巻第八 離別歌 376番
朝なけに
朝夕に会えるはずのあなただと頼みにできないので、思い立って出かける旅なのです。

現代語訳
〔詞書〕常陸へ下った時に、藤原公利に詠んで贈った歌。
朝夕に会えるはずのあなただと頼みにできないので、思い立って出かける旅なのです。
意訳
頼りにしていた人の心があてにならないので、旅に出ることにした、と恋の恨みをこめた別れの歌。
語釈・文法注
- 朝なけに
- 朝に夕に、いつも。
- 見べき
- 会えるはずの。
- 草枕
- 旅。
和歌
- 作者
- 寵(うつく) 生没年未詳
女性歌人と見られるが、経歴は伝わらない。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・376番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「常陸へまかりけるときに藤原公利によみてつかはしける」(常陸へ下った時に、藤原公利に詠んで贈った歌)。
解説
寵(うつく)の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、69頁(コマ48)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日