古典ライブラリー

古今和歌集 巻第八 離別歌 373番

思へども

伊香子淳行(いかごのあつゆき)

あなたを思っても、この身を分けることはできないので、目に見えない心を、あなたに添わせて送ります。

「思へども」の歌をもとにした情景。あなたを思っても、この身を分けることはできないので、目に見えない心を、あなたに添わせて送ります。
「思へども」の歌をもとにした情景。あなたを思っても、この身を分けることはできないので、目に見えない心を、あなたに添わせて送ります。
作者
いかこのあつゆき(伊香子淳行)
  1. 1あづまのあづまのあずまの方かた方かたかたへへへまかりけるまかりけるまかりける人ひと人ひとひとによみてによみてによみて遣つかは遣つかはつかわしけるしけるしける詞書
  2. 2思おも思おもおもへどもへどもえども初句
  3. 3身み身みみをををししし分わ分わわけねばけねばけねば二句
  4. 4目め目めめににに見み見みみえぬえぬえぬ三句
  5. 5心こころ心こころこころををを君きみ君きみきみににに四句
  6. 6たぐへてぞやるたぐへてぞやるたぐえてぞやる結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕東国へ下る人に詠んで贈った歌。

あなたを思っても、この身を分けることはできないので、目に見えない心を、あなたに添わせて送ります。

意訳

一緒に行くことはできないので、せめて心だけを相手に付き添わせよう、と別れの思いを伝える。

語釈・文法注

身をし分けねば
身を分けられないので。
たぐへてぞやる
添わせて送る。

和歌

作者
伊香子淳行(いかごのあつゆき) 生没年未詳
近江の伊香郡にゆかりの人物と見られるが、経歴はわからない。
出典
『古今和歌集』巻第八・離別歌・373番
歌体
短歌
状況
詞書「あづまの方へまかりける人によみて遣しける」(東国へ下る人に詠んで贈った歌)。

解説

伊香子淳行の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、68頁(コマ47)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日