古今和歌集 巻第八 離別歌 373番
思へども
あなたを思っても、この身を分けることはできないので、目に見えない心を、あなたに添わせて送ります。

現代語訳
〔詞書〕東国へ下る人に詠んで贈った歌。
あなたを思っても、この身を分けることはできないので、目に見えない心を、あなたに添わせて送ります。
意訳
一緒に行くことはできないので、せめて心だけを相手に付き添わせよう、と別れの思いを伝える。
語釈・文法注
- 身をし分けねば
- 身を分けられないので。
- たぐへてぞやる
- 添わせて送る。
和歌
- 作者
- 伊香子淳行(いかごのあつゆき) 生没年未詳
近江の伊香郡にゆかりの人物と見られるが、経歴はわからない。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・373番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「あづまの方へまかりける人によみて遣しける」(東国へ下る人に詠んで贈った歌)。
解説
伊香子淳行の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、68頁(コマ47)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日