古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 797番

色みえで

小野小町(おののこまち)

色に見えないで移ろっていくものは、世の中の人の心の花であった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
小町(小野小町)
  1. 1色いろ色いろいろみえでみえでみえで初句
  2. 2うつろふものうつろふものうつろうものははは二句
  3. 3世よ世よよののの中なか中なかなかののの三句
  4. 4ひとのひとのひとの心こころ心こころこころののの四句
  5. 5花はな花はなはなにぞありけるにぞありけるにぞありける結句

引用の仕方

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現代語訳

色に見えないで移ろっていくものは、世の中の人の心の花であった。

意訳

花は色があせるのが見えるが、人の心は見えないまま変わっていく。

語釈・文法注

和歌

作者
小野小町(おののこまち) 生没年未詳(九世紀中頃)
仁明・文徳天皇の頃の女性歌人。経歴はほとんどわからないが、仮名序は「あはれなるやうにてつよからず」と評し、恋の歌、ことに夢の歌に優れる。美女の伝説が多く生まれた。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・797番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

小野小町の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、141頁(コマ84)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日