古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1063番

何をして

読人しらず(よみびとしらず)

何をして、我が身はむなしく年老いたのだろう。年が私をどう思うかと思うと、恥ずかしい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1何なに何なになにをををしてしてして初句
  2. 2身み身みみのいたづらにのいたづらにのいたずらに二句
  3. 3老お老おおいぬらむいぬらむいぬらむ三句
  4. 4年とし年としとしののの思おも思おもおもはむはむわむ四句
  5. 5事こと事ことことぞやさしきぞやさしきぞやさしき結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

何をして、我が身はむなしく年老いたのだろう。年が私をどう思うかと思うと、恥ずかしい。

意訳

何もせずに老いてしまったことを、年に対して恥じる、とおどける。

語釈・文法注

やさしき
恥ずかしい。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1063番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

擬人法
年を人に見立てる。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、197頁(コマ112)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日