古今和歌集 巻第十三 恋歌三 637番
しののめの
東の空がほのぼのと明けていくと、それぞれ自分の着物を着て別れていくのが悲しい。

現代語訳
東の空がほのぼのと明けていくと、それぞれ自分の着物を着て別れていくのが悲しい。
意訳
共寝の夜が明け、二人がそれぞれの衣を着て別れる「後朝(きぬぎぬ)」の悲しさを詠む。
語釈・文法注
- しののめ
- 夜明け。
- ほがらほがら
- ほのぼのと明るく。
- きぬぎぬ
- 共寝の翌朝、それぞれの衣を着て別れること。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・637番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
読人しらずの歌。「後朝」の語の典拠となった。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、114頁(コマ70)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日