古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1051番

難波なる

伊勢(いせ)

難波の長柄の橋も、つくり直されるという。今は年古りた我が身を、何にたとえようか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
伊勢
  1. 1難波なには難波なにはなにわなるなるなる初句
  2. 2ながらのながらのながらの橋はし橋はしはしももも二句
  3. 3つくるなりつくるなりつくるなり三句
  4. 4今いま今いまいまははは我わ我わわががが身み身みみををを四句
  5. 5何なに何なになににたとにたとにたとへむへむえむ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

難波の長柄の橋も、つくり直されるという。今は年古りた我が身を、何にたとえようか。

意訳

古いもののたとえとされた長柄の橋も新しくなるので、老いた自分をたとえるものがなくなった、とおどける。

語釈・文法注

つくるなり
造るという。「尽くる(朽ちる)」の意とする説もある。

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1051番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

伊勢の歌。仮名序にも「長柄の橋もつくるなり」と見える。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、196頁(コマ111)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日