古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(東歌) 1095番

筑波根の

読人しらず(よみびとしらず)

筑波山のこちら側にもあちら側にも木陰はあるけれど、わが君のお陰にまさる陰はない。

作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1ひたちひたちひたち歌うた歌うたうた詞書
  2. 2筑波根つくばね筑波根つくばねつくばねののの初句
  3. 3此面このも此面このもこのも彼面かのも彼面かのもかのもににに二句
  4. 4かげはあれどかげはあれどかげわあれど三句
  5. 5君きみ君きみきみがみがみがみ影かげ影かげかげににに四句
  6. 6ますかげはなしますかげはなしますかげわなし結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕常陸歌。

筑波山のこちら側にもあちら側にも木陰はあるけれど、わが君のお陰にまさる陰はない。

意訳

筑波山の木陰にたとえて、主君の恩恵をたたえる。

語釈・文法注

ひたち歌
常陸国の風俗歌。
このもかのも
こちら側とあちら側。
み影
お陰、恩恵。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(東歌)・1095番
歌体
短歌
状況
詞書「ひたち歌」(常陸歌)。

修辞

掛詞
「かげ」に木陰と恩恵。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、203頁(コマ115)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日