古今和歌集 巻第十二 恋歌二 605番
手もふれで
手も触れないまま月日を過ごした白真弓のように、起きても伏しても、夜は眠ることができない。

現代語訳
手も触れないまま月日を過ごした白真弓のように、起きても伏しても、夜は眠ることができない。
意訳
弓を「起き伏し」させる動作から、寝ても覚めても眠れない恋の苦しさを詠む。
語釈・文法注
- 白真弓
- 白木の弓。
- おきふし
- 起きたり伏したり。弓の縁語。
- いこそ寝られね
- 眠ることができない。
和歌
- 作者
- 紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・605番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 序詞
- 上三句が「おきふし」を導く。
解説
紀貫之の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、108頁(コマ67)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日