古典ライブラリー

古今和歌集 墨滅歌 墨滅歌(巻第十 物名) 1105番

うきめをば

あやもち(あやもち)

つらい目を、よそ目にばかり見て逃れていく、雲の泡立つように湧く山の麓へと。

作者
あやもち
  1. 1そめどのあはたそめどのあはたそめどのあわた詞書
  2. 2うきめうきめうきめをばをばをば初句
  3. 3よそめとのみぞよそめとのみぞよそめとのみぞ二句
  4. 4のがれのがれのがれ行ゆ行ゆゆくくく三句
  5. 5雲くも雲くもくものあはたつのあはたつのあわだつ四句
  6. 6山やま山やまやまののの麓ふもと麓ふもとふもとににに結句
  7. 7此歌このうた此歌このうたこのうたははは水みづ水みづみずのをののをののおの帝みかど帝みかどみかどののの染殿そめどの染殿そめどのそめどのよりよりより粟田あはた粟田あはたあわたへへへうつりうつりうつり給たま給たまたまうけるうけるうける時とき時ときときによめるによめるによめる左注
  8. 8桂宮かつらのみや桂宮かつらのみやかつらのみや下しも下しもしも左注

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕染殿、粟田。

つらい目を、よそ目にばかり見て逃れていく、雲の泡立つように湧く山の麓へと。

〔左注〕この歌は、水尾の帝(清和天皇)が染殿から粟田へお移りになった時に詠んだもの。(書き入れ)桂宮の歌の下にある。

意訳

題の地名「そめどの」「あはた」を隠して詠む物名の歌。

語釈・文法注

染殿・粟田
京都の地名。物名の題。
うきめ
つらい目。
あはたつ
泡立つ。

和歌

作者
あやもち(あやもち) 生没年未詳
経歴は伝わらない。
出典
『古今和歌集』墨滅歌・墨滅歌(巻第十 物名)・1105番
歌体
短歌
状況
詞書「そめどのあはた」(染殿、粟田)。

修辞

物名
「よそめとの」「あはたつ」に地名を隠す。

解説

あやもちの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、205頁(コマ116)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日