古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 965番

ありはてぬ

平貞文(たいらのさだふん)

いつまでも続くわけではない命の、終わりを待つ間くらいは、つらいことを多く思わずにいたいものだ。

詞書
「つかさとけて侍りける時よめる」(前の歌と同じ詞書)
作者
平貞文
  1. 1ありありありはははてぬてぬてぬ初句
  2. 2命いのち命いのちいのち待ま待ままつまのつまのつまの二句
  3. 3程ほど程ほどほどばかりばかりばかり三句
  4. 4うきことしげくうきことしげくうきことしげく四句
  5. 5思おも思おもおもはずもかなはずもかなわずもがな結句

引用の仕方

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現代語訳

いつまでも続くわけではない命の、終わりを待つ間くらいは、つらいことを多く思わずにいたいものだ。

意訳

どうせ短い命なら、生きている間くらいはつらい思いをしたくない、と嘆く。

語釈・文法注

ありはてぬ
最後まで生きとおせない。

和歌

作者
平貞文(たいらのさだふん) ?–923
桓武天皇の玄孫で、「平中(へいちゅう)」と呼ばれた。色好みとして知られ、『平中物語』の主人公とされる。寛平・延喜の歌合で活躍した。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・965番
歌体
短歌
状況
詞書「つかさとけて侍りける時よめる」(官職を解かれていた時に詠んだ歌)。

解説

平貞文の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、174頁(コマ100)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日