古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1029番

逢ひ見まく

紀有朋(きのありとも)

逢いたいと思う気持ち(星)は数えきれないほどあるのに、人につく手立てがない(月がない)ので、迷っている。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
紀のありとも(紀有朋)
  1. 1逢あ逢ああひひい見み見みみまくまくまく初句
  2. 2ほしはほしはほしわ數かず數かずかずなくなくなく二句
  3. 3有あ有あありながらりながらりながら三句
  4. 4人ひと人ひとひとにつきなみにつきなみにつきなみ四句
  5. 5惑まど惑まどまどひこそすれひこそすれいこそすれ結句

引用の仕方

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現代語訳

逢いたいと思う気持ち(星)は数えきれないほどあるのに、人につく手立てがない(月がない)ので、迷っている。

意訳

「欲し」に「星」、「つきなみ」に「月なみ(手立てがない)」をかけ、星だけで月のない夜のように迷う、とおどける。

語釈・文法注

ほし
「欲し」と「星」。
つきなみ
「付きなみ(手立てがない)」と「月無み」。

和歌

作者
紀有朋(きのありとも) ?–880
紀友則の父。宮内少輔などを務めた。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1029番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「ほし」「つき」。

解説

紀有朋の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、193頁(コマ110)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日