古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 479番

山櫻

紀貫之(きのつらゆき)

山桜を霞の間からほのかに見るように、ほんの少し見たあの人こそ、恋しく思われることだ。

「山櫻」の歌をもとにした情景。山桜を霞の間からほのかに見るように、ほんの少し見たあの人こそ、恋しく思われることだ。
「山櫻」の歌をもとにした情景。山桜を霞の間からほのかに見るように、ほんの少し見たあの人こそ、恋しく思われることだ。
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1人ひと人ひとひとののの花はな花はなはなつみしけるつみしけるつみしける所ところ所ところところにまかりてそこなりけるにまかりてそこなりけるにまかりてそこなりける人ひと人ひとひとのもとにのもとにのもとに後のち後のちのちによみてつかはしけるによみてつかはしけるによみてつかわしける詞書
  2. 2山櫻やまざくら山櫻やまざくらやまざくら初句
  3. 3かすみのまよりかすみのまよりかすみのまより二句
  4. 4ほのかにもほのかにもほのかにも三句
  5. 5見み見みみてしひとこそてしひとこそてしいとこそ四句
  6. 6戀こひ戀こひこいしかりけれしかりけれしかりけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕人が花摘みをしていた所に出かけて、そこにいた人のもとに、後で詠んで贈った歌。

山桜を霞の間からほのかに見るように、ほんの少し見たあの人こそ、恋しく思われることだ。

意訳

霞の向こうにほのかに見える山桜のように、ちらりと見た人が忘れられない。

語釈・文法注

見てし
見た。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・479番
歌体
短歌
状況
詞書「人の花つみしける所にまかりてそこなりける人のもとに後によみてつかはしける」(人が花摘みをしていた所に出かけて、そこにいた人のもとに、後で詠んで贈った歌)。

修辞

序詞
上二句が「ほのかに」を導く。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、93頁(コマ60)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日