古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 934番

幾世しも

読人しらず(よみびとしらず)

幾年も生きられない我が身なのに、どうしてこのように、海人の刈る藻のように思い乱れるのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1幾世いくよ幾世いくよいくよしもしもしも初句
  2. 2あらじあらじあらじ我わ我わわががが身み身みみををを二句
  3. 3なぞもかくなぞもかくなぞもかく三句
  4. 4蜑あま蜑あまあまののの刈藻かるも刈藻かるもかるもににに四句
  5. 5思おも思おもおもひみだるるひみだるるいみだるる結句

引用の仕方

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現代語訳

幾年も生きられない我が身なのに、どうしてこのように、海人の刈る藻のように思い乱れるのだろう。

意訳

短い命なのに思い悩むことの多さを、乱れた藻にたとえて嘆く。

語釈・文法注

幾世しも
幾年も。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・934番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞的表現
「蜑の刈藻に」が「乱るる」を導く。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、169頁(コマ98)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日