古今和歌集 巻第六 冬歌 330番
冬ながら
冬でありながら、空から花が散ってくるのは、雲の向こうはもう春なのだろうか。

現代語訳
〔詞書〕雪が降ったのを詠んだ歌。
冬でありながら、空から花が散ってくるのは、雲の向こうはもう春なのだろうか。
意訳
空から舞い落ちる雪を花びらと見て、雲の向こうは春なのだろうと想像する。
語釈・文法注
- 冬ながら
- 冬でありながら。
和歌
- 作者
- 清原深養父(きよはらのふかやぶ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
内匠允・内蔵大允などを務めた。琴の名手でもあった。清少納言の曽祖父、清原元輔の祖父にあたる。晩年は洛北に補陀落寺を建てて住んだと伝える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・330番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「雪のふりけるをよみける」(雪が降ったのを詠んだ歌)。
修辞
- 見立て
- 雪を花に見立てる。
解説
清原深養父の代表歌。軽やかな想像力の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、59頁(コマ43)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日