古今和歌集 巻第七 賀歌 343番
我が君は
わが君のお命は、千年も八千年も続いてほしい。小さな石が大きな岩となって、苔が生えるまで。

現代語訳
わが君のお命は、千年も八千年も続いてほしい。小さな石が大きな岩となって、苔が生えるまで。
意訳
長寿を祝う歌。小石が長い年月をかけて大きな岩となり、そこに苔が生えるほど長く栄えてほしいと願う。
語釈・文法注
- 我が君
- 敬愛する人。もとは天皇に限らない。
- 千世に八千世に
- 千年も八千年も。
- さざれ石
- 小石。小石が岩になるという考えがあった。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第七・賀歌・343番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
賀歌の巻頭歌。のちに初句を「君が代は」とした形で広まり、国歌「君が代」の歌詞のもととなった。底本は「さされ石」と濁点を付けない。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、62頁(コマ44)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日