古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 679番

いそのかみ

紀貫之(きのつらゆき)

石上の布留の中道の「なか」ではないが、なまじ逢わなかったら、恋しいと思うことがあっただろうか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1いそのかみいそのかみいそのかみ初句
  2. 2ふるのふるのふるの中道なかみち中道なかみちなかみち二句
  3. 3なかなかになかなかになかなかに三句
  4. 4見み見みみずばずばずば戀こひ戀こひこいしとしとしと四句
  5. 5思おも思おもおもははわましやはましやはましやわ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

石上の布留の中道の「なか」ではないが、なまじ逢わなかったら、恋しいと思うことがあっただろうか。

意訳

なまじ逢ってしまったから恋しい、と前の歌と同じ心を詠む。

語釈・文法注

ふるの中道
大和国の布留の道。
なかなかに
なまじっか。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・679番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上二句が「なかなかに」を導く。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、121頁(コマ74)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日