古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十二 恋歌二 585番

人をおもふ

清原深養父(きよはらのふかやぶ)

人を思う心は雁ではないけれど、雲の上ばかりで鳴き渡っているように、遠い人を思って泣いていることだ。

「人をおもふ」の歌をもとにした情景。人を思う心は雁ではないけれど、雲の上ばかりで鳴き渡っているように、遠い人を思って泣いていることだ。
「人をおもふ」の歌をもとにした情景。人を思う心は雁ではないけれど、雲の上ばかりで鳴き渡っているように、遠い人を思って泣いていることだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
深養父(清原深養父)
  1. 1人ひと人ひとひとをををおもふおもふおもう初句
  2. 2心こころ心こころこころははは雁かり雁かりかりににに二句
  3. 3あらねどもあらねどもあらねども三句
  4. 4雲井くもゐ雲井くもゐくもいにのみもにのみもにのみも四句
  5. 5鳴な鳴ななきわたるかなきわたるかなきわたるかな結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

人を思う心は雁ではないけれど、雲の上ばかりで鳴き渡っているように、遠い人を思って泣いていることだ。

意訳

雲のかなたを鳴いて渡る雁のように、遠い恋人を思って泣く。

語釈・文法注

かり
「雁」と「仮」。
雲井
空、遠い所。

和歌

作者
清原深養父(きよはらのふかやぶ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
内匠允・内蔵大允などを務めた。琴の名手でもあった。清少納言の曽祖父、清原元輔の祖父にあたる。晩年は洛北に補陀落寺を建てて住んだと伝える。
出典
『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・585番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

清原深養父の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、105頁(コマ66)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日