古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 785番

ゆきかへり

在原業平(ありわらのなりひら)

行き帰りして空にばかりいて過ごすのは、私のいる山の風が激しいからなのです。

作者
業平朝臣(在原業平)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2ゆきかへりゆきかへりゆきかえり初句
  3. 3空そら空そらそらにのみしてにのみしてにのみして二句
  4. 4ふることふることふることははは三句
  5. 5我わ我わわがゐるがゐるがいる山やま山やまやまののの四句
  6. 6風かぜ風かぜかぜ早はや早はやはやみなりみなりみなり結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

行き帰りして空にばかりいて過ごすのは、私のいる山の風が激しいからなのです。

意訳

雲にたとえられたのを受け、空を行き来するのは、あなたの家の風当たり(つれなさ)が強いからだ、と言い返す。

語釈・文法注

ふる
「経る」。
風早み
風が激しいので。

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・785番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

解説

在原業平の返歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、138〜139頁(コマ82)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日