古今和歌集 巻第八 離別歌 379番
しらくもの
白雲があちらこちらに分かれて立つように別れ、心を幣のように細かく砕く旅であることよ。

現代語訳
〔詞書〕友が東国へ下った時に詠んだ歌。
白雲があちらこちらに分かれて立つように別れ、心を幣のように細かく砕く旅であることよ。
意訳
別れの悲しみで心が細かく砕けるのを、旅人が手向ける幣を細かく切るのにたとえた。
語釈・文法注
- こなたかなた
- こちらとあちら。
- 幣
- 旅の無事を祈って手向ける布や紙。細かく切って撒いた。
和歌
- 作者
- 良岑秀崇(よしみねのひでおか) 生没年未詳
良岑氏の一族で、経歴はほとんどわからない。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・379番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「友のあづまへまかりける時によめる」(友が東国へ下った時に詠んだ歌)。
修辞
- 見立て
- 心を幣に見立てる。
解説
良岑秀崇の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、70頁(コマ48)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日