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竹取物語
「物語の出で来はじめの祖」と呼ばれる、現存する日本最古の物語を、章ごとに原文で読みます。
作品について
『竹取物語』は、平安時代初期(9世紀末〜10世紀初めごろ)に成立したとされる作り物語です。作者はわかっていません。竹の中から見つかったかぐや姫が、五人の貴公子と帝の求婚を退け、八月十五夜に月の都へ帰っていくまでを語ります。
『源氏物語』の「絵合」の巻で「物語の出で来はじめの祖なる竹取の翁」と呼ばれており、平安時代にはすでに物語の始まりと考えられていました。貴公子たちの失敗談の結びに「はぢを捨つ」「あへなし」「かひなし」などの言葉の由来を説く語源譚が置かれるのも、この物語の特徴です。
管理人より
竹取物語は、都市伝説的な方面から語られるとき、「かぐや姫は異星人でUFOが迎えに来て連れ帰った」とされています。しかしながら、管理人は下記を考察します。
まず、求婚した5人は実在の人物に当てはめることができ、藤原氏などいずれも身分の高い者でした。そのような、「地位や権力の高い者でも手に入らないものがある」ということを暗に主張しています。
また、かぐや姫や天人が異星人だという主張も違うと考えます。なぜなら、竹取物語の半分以上を上述した求婚の話が占めているからです。
もし、かぐや姫や天人が宇宙人でその存在を示したいのであるなら、それは竹取物語のなかでも最も主張したい箇所であり、物語の多くを占めるはずです。ところが、かぐや姫が天へ帰ることになる箇所は全体の約1割~1.5割ほどしかなく、かなりあっさり月へ帰っています。
物語の作者が伝えたいことは、最も内容の多かった5人が求婚し失敗した部分であり、天人を見た・居たということは物語の締めとして使っているのみで重要さを感じられません。全体としては、「いくら地位や権力が高くても人の心は買えない」、「執着を手放すことが人生の一部である」ということを主張しているのだと考えます。
章
生い立ちと求婚
五つの難題
帝の求婚
昇天
このページの本文について
原文は、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている丸岡桂・松下大三郎編『国文大観』物語部三 雑上(明治36年)所収の「竹取物語」を底本としています。底本の表記(旧字体・歴史的仮名遣い・踊り字)をそのまま翻刻し、句読点と「」は底本に従いました。章の分け方と章題は、底本の段落の切れ目と一般的な章立てをもとに当サイトで付けたものです。
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