古今和歌集 巻第八 離別歌 387番
いのちだに
せめて命だけでも思いどおりになるものなら、どうして別れが悲しいだろう。

現代語訳
〔詞書〕源実が筑紫へ湯治に下った時、山崎で別れを惜しんだ所で詠んだ歌。
せめて命だけでも思いどおりになるものなら、どうして別れが悲しいだろう。
意訳
命が思いどおりになるなら、また会えると信じられるので、別れも悲しくないのに、と詠む。
語釈・文法注
- 命だに
- せめて命だけでも。
- 何か…まし
- どうして…だろうか。
和歌
- 作者
- 白女(しろめ) 生没年未詳
摂津の江口(淀川の河口)の遊女と伝える。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・387番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「源のさねがつくしへ湯あみむとてまかりける時に山崎にてわかれ惜みける所にてよめる」(源実が筑紫へ湯治に下った時、山崎で別れを惜しんだ所で詠んだ歌)。
修辞
- 反実仮想
- 「…ならば…まし」。
解説
白女の歌。白女は江口の遊女と伝える。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、72頁(コマ49)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日