古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 955番

世のうきめ

物部良名(もののべのよしな)

世のつらいことの見えない山道へ入ろうとするには、愛する人こそが絆となって妨げるのだった。

作者
もののべのよしな(物部良名)
  1. 1おなじおなじおなじ文字もじ文字もじもじなきなきなき歌うた歌うたうた詞書
  2. 2世よ世よよのののうきめうきめうきめ初句
  3. 3見み見みみえぬえぬえぬ山路やまぢ山路やまぢやまじへへへ二句
  4. 4入い入いいらむにらむにらむにははは三句
  5. 5思おも思おもおもふふう人ひと人ひとひとこそこそこそ四句
  6. 6ほだしなりけれほだしなりけれほだしなりけれ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕同じ文字のない歌。

世のつらいことの見えない山道へ入ろうとするには、愛する人こそが絆となって妨げるのだった。

意訳

出家しようとしても、愛する人がいて踏み切れない。一首の中に同じ仮名を二度使わないという技巧の歌。

語釈・文法注

ほだし
絆、足かせ。

和歌

作者
物部良名(もののべのよしな) 生没年未詳
経歴はほとんどわからない。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・955番
歌体
短歌
状況
詞書「おなじ文字なき歌」(同じ文字のない歌)。

修辞

同字なき歌
一首の中で同じ仮名を重ねて使わない。

解説

物部良名の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、172頁(コマ99)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日