古今和歌集 巻第六 冬歌 337番
雪ふれば
雪が降ると、どの木にも花が咲いたことだ。どれを梅と見分けて折ればよいだろうか。

現代語訳
〔詞書〕雪が降ったのを見て詠んだ歌。
雪が降ると、どの木にも花が咲いたことだ。どれを梅と見分けて折ればよいだろうか。
意訳
雪がどの木にも花のように積もっている。「木」と「毎」を合わせると「梅」になることも含む。
語釈・文法注
- 木毎に
- 木ごとに。「梅」の字を分解した文字遊び。
和歌
- 作者
- 紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・337番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「ゆきのふりけるを見てよめる」(雪が降ったのを見て詠んだ歌)。
修辞
- 字謎
- 「木」と「毎」で「梅」。
- 見立て
- 雪を花に見立てる。
解説
紀友則の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、60頁(コマ43)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日