古今和歌集 巻第十二 恋歌二 610番
梓弓
梓弓を引くと本と末が自分の方に寄るように、夜になると、ますます恋の心はつのる。

現代語訳
梓弓を引くと本と末が自分の方に寄るように、夜になると、ますます恋の心はつのる。
意訳
弓を引けば両端が自分の方へ寄るように、夜になると恋心が増す。
語釈・文法注
- もとすゑ
- 弓の両端。
- よる
- 「寄る」と「夜」。
和歌
- 作者
- 春道列樹(はるみちのつらき) ?–920
雅楽頭春道新名の子。文章生から大宰大典となり、延喜二十年(920)に壱岐守に任じられたが、赴任の前に亡くなった。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・610番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 序詞
- 上三句が「よる」を導く。
- 掛詞
- 「よる」。
解説
春道列樹の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、108頁(コマ67)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日