古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 814番

うらみても

藤原興風(ふじわらのおきかぜ)

恨んでも泣いても、言う相手がいない。鏡に映る自分の影のほかには。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原興風
  1. 1うらみてもうらみてもうらみても初句
  2. 2泣な泣ななきてもいはむきてもいはむきてもいわむ二句
  3. 3方かた方かたかたぞなきぞなきぞなき三句
  4. 4鏡かがみ鏡かがみかがみににに見み見みみゆるゆるゆる四句
  5. 5影かげ影かげかげならずしてならずしてならずして結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

恨んでも泣いても、言う相手がいない。鏡に映る自分の影のほかには。

意訳

恨みを訴える相手もなく、鏡の中の自分に語るしかない、と嘆く。

語釈・文法注

和歌

作者
藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
藤原浜成の曽孫で、相模掾・治部少丞などを務めた。管絃にも長じた。寛平期の歌合で活躍した。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・814番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

藤原興風の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、143頁(コマ85)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日