古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十二 恋歌二 568番

死ぬる命

藤原興風(ふじわらのおきかぜ)

死にそうな私の命が生き返るかと、試しに、ほんの少しの間だけでも逢おうと言ってほしい。

「死ぬる命」の歌をもとにした情景。死にそうな私の命が生き返るかと、試しに、ほんの少しの間だけでも逢おうと言ってほしい。
「死ぬる命」の歌をもとにした情景。死にそうな私の命が生き返るかと、試しに、ほんの少しの間だけでも逢おうと言ってほしい。
詞書
「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(前の歌と同じ詞書)
作者
藤原興風
  1. 1死し死ししぬるぬるぬる命いのち命いのちいのち初句
  2. 2いきもやするといきもやするといきもやすると二句
  3. 3試こころみ試こころみこころみににに三句
  4. 4玉たま玉たまたまののの緒を緒をおばかりばかりばかり四句
  5. 5あはむといはなむあはむといはなむあわむといわなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

死にそうな私の命が生き返るかと、試しに、ほんの少しの間だけでも逢おうと言ってほしい。

意訳

恋に死にそうな自分に、ほんの短い間でも逢うと言ってくれれば生き返るかもしれない、と訴える。

語釈・文法注

玉の緒ばかり
ほんの少しの間。
いはなむ
言ってほしい。

和歌

作者
藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
藤原浜成の曽孫で、相模掾・治部少丞などを務めた。管絃にも長じた。寛平期の歌合で活躍した。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・568番
歌体
短歌
状況
詞書「寛平の御時きさいの宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。

解説

藤原興風の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、102頁(コマ64)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日