古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 473番

音羽山

在原元方(ありわらのもとかた)

音羽山の名のように噂にばかり聞きながら、逢坂の関のこちら側で、逢えないまま年を過ごしていることだ。

「音羽山」の歌をもとにした情景。音羽山の名のように噂にばかり聞きながら、逢坂の関のこちら側で、逢えないまま年を過ごしていることだ。
「音羽山」の歌をもとにした情景。音羽山の名のように噂にばかり聞きながら、逢坂の関のこちら側で、逢えないまま年を過ごしていることだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
在原元方
  1. 1音羽山おとはやま音羽山おとはやまおとわやま初句
  2. 2おとにおとにおとに聞き聞きききつつきつつきつつ二句
  3. 3あふさかのあふさかのおうさかの三句
  4. 4關せき關せきせきのこなたにのこなたにのこなたに四句
  5. 5年とし年としとしをををふるかなふるかなふるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

音羽山の名のように噂にばかり聞きながら、逢坂の関のこちら側で、逢えないまま年を過ごしていることだ。

意訳

噂にだけ聞いて、逢うことのできないまま年月が過ぎていく、と地名にかけて嘆く。

語釈・文法注

音羽山
「音(噂)」を導く。
あふさか
「逢ふ」をかける。

和歌

作者
在原元方(ありわらのもとかた) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
在原業平の孫、在原棟梁の子。藤原国経の養子になったとも伝える。『古今和歌集』の巻頭歌「年の内に」の作者。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・473番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「おと」「あふ」。

解説

在原元方の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、92頁(コマ59)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日