古今和歌集 巻第十一 恋歌一 515番
から衣
唐衣の紐を結う、その夕暮れになる時は、繰り返し繰り返し、あの人が恋しい。

現代語訳
唐衣の紐を結う、その夕暮れになる時は、繰り返し繰り返し、あの人が恋しい。
意訳
夕暮れは恋人を待つ時。衣の紐を結ぶ「ゆふ」と夕暮れをかけ、裏返す衣の縁で「返す返す」と続ける。
語釈・文法注
- ひもゆふぐれ
- 紐を「結ふ」と「夕暮れ」。
- かへすがへす
- 繰り返し。衣を返す意をかける。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・515番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「ゆふ」に「結ふ」と「夕」。
- 縁語
- 「唐衣」「紐」「返す」。
解説
読人しらずの歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、96頁(コマ61)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日