古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二 春歌下 100番

待つひとも

読人しらず(よみびとしらず)

待っている人も来ないのに、鶯が鳴いていた花を、折ってしまったことだ。

「待つひとも」の歌をもとにした情景。待っている人も来ないのに、鶯が鳴いていた花を、折ってしまったことだ。
「待つひとも」の歌をもとにした情景。待っている人も来ないのに、鶯が鳴いていた花を、折ってしまったことだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1待ま待ままつひともつひともついとも初句
  2. 2來こ來ここぬものゆゑにぬものゆゑにぬものゆえに二句
  3. 3鶯うぐひす鶯うぐひすうぐいすののの三句
  4. 4なきつるなきつるなきつる花はな花はなはなををを四句
  5. 5折を折をおりてけるかなりてけるかなりてけるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

待っている人も来ないのに、鶯が鳴いていた花を、折ってしまったことだ。

意訳

恋人に見せようと思って花を折ったのに、その人は来ない。鶯の鳴く花を折ったことを、むなしく悔やむ。

語釈・文法注

ものゆゑに
…なのに。
折りてけるかな
「て」は完了。折ってしまったことだ。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二・春歌下・100番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

来ない人を待つ恋の気持ちが、春の歌の中に詠みこまれている。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、18頁(コマ22)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日