古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(旋頭歌) 1008番

春されば

読人しらず(よみびとしらず)

春になると野辺にまっさきに咲く、見ても飽きない花です。お礼もなしに、ただで名のれるような花の名でしょうか。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2春はる春はるはるさればさればされば一句
  3. 3野邊のべ野邊のべのべにまづさくにまづさくにまずさく二句
  4. 4見み見みみれどあかぬれどあかぬれどあかぬ花はな花はなはな三句
  5. 5まひなしにまひなしにまいなしに四句
  6. 6ただなのるべきただなのるべきただなのるべき五句
  7. 7花はな花はなはなののの名な名なななれやなれやなれや六句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕返歌。

春になると野辺にまっさきに咲く、見ても飽きない花です。お礼もなしに、ただで名のれるような花の名でしょうか。

意訳

前の歌の問いに、謝礼なしでは名を教えられない、とおどけて答える。

語釈・文法注

まひなし
贈り物(謝礼)なしに。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(旋頭歌)・1008番
歌体
旋頭歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

問答
前の歌への答え。

解説

読人しらずの旋頭歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、189頁(コマ108)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日