古今和歌集 巻第四 秋歌上 224番
萩が花
萩の花が散っているであろう小野の露や霜に、濡れながら行こう。夜が更けても。

現代語訳
萩の花が散っているであろう小野の露や霜に、濡れながら行こう。夜が更けても。
意訳
萩の散る野を、夜露に濡れながらでも訪ねて行こうという。恋人のもとへ通う心とも読める。
語釈・文法注
- 小野
- 野原。地名とする説もある。
- ぬれてを
- 濡れてでも。
- さ夜はふくとも
- 夜が更けても。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・224番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
萩の野を行く情景に、恋の情緒をただよわせる歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、39頁(コマ33)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日